小寺邸解体
2011年 04月 10日
在りし日の小寺邸
いつもの光景が消えてなくなる
4月7日夕刻
京都御所を拝観した帰り
近所の小寺敬一邸の前を通りかかり
自分の目を疑いました
なんとあの小寺邸の解体が始まっていた
毎日新聞によると
前日の6日から解体が始まったようである
ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で1930年竣工の個人住宅
(神戸市東灘区住吉山手4丁目9-4)
1年ほど前に数日かけて
ボーリング調査を前庭でしていたり
車も不釣合いなコンパクトカーになっていたり
何かありそうだと懸念していた
その後なかなか動きが無かったが
最近になって引越業者の出入りが見られ
ついにこの日を迎えてしまうことになった
旧乾邸やセブンハーツ(旧小寺敬三邸)のように
なんらかの対応ができればよかったのだが
なぜこうも簡単に解体できるこういう不動産屋に渡ってしまうのか
経済優先とし壊すのか
文化優先とし残すのか
所有者の判断に委ねざるを得ないが
経済は後々どうとでもなるが
文化はもうどうにもならない
それぞれの立場によって考え方に違いはあり
購入費や維持費に数億円の予算が必要であろうが
(旧乾邸の売買代金が2億4000万)
市町村レベルで難しければ
都道府県レベルそして国家レベルで保存を考えていくべき文化であると思う
小寺邸の側溝はかわいいアジアンタムが生い茂っています
YZA:嶋津建築設計事務所
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